環境の魔法使い
3月11日日曜日
おはようございます。
【ランドスケープの魔法使い；
ダーン・ローズガールデ】
一昨夜寝る前に少しテレビを付けたら
面白くて寝そびれた話を書いてみます。
ダーンローズガールデは
オランダ人の建築家で
アーテイストである。
彼は電力を使わず太陽光を蓄熱して
暗闇で長時間光る塗料を開発し、
光害やエネルギー軽減を考え
た研究を建築家ヘイマンスとともに行っていた。
彼に画家のファンゴッホ財団が2015年の
ゴッホ没後125周年記念の作品を依頼した。
彼はゴッホが一時期住んでいた地域に
特殊な発行塗料で発光する石を敷き詰めて
自転車道を作った。
その模様にはゴッホの星月夜の絵のように
緑の光る渦巻きを描いた。
2014年11月に完成し発表されたその
作品に世界が注目した。
また2013年北京のスモッグの除去を考え、
汚染された空気を清浄化する研究をして
2016年北京の公園にスモッグ
フリータワーを建設した。
（もっとあとには乗ると空気がきれい
になる自転車も作っている）
汚れた空気は1時間で3万立方メートル
の空気を吸い上げ、浄化する。
55%の浄化率である。
彼はその資金1400万円を集めるために
そのスモッグを利用した。
スモッグの42%は炭素でできており、
炭素に圧力をかけるとダイヤモンドになることは
よく知られている。
彼も研究中に出た大量のスモッグを利用して
ダイヤの指輪を作った。
1000立方メートルのスモッグから指輪が一つできる。
その指輪をスモッグフリーリングとして
1個3万1000円でクラウドファンデイングで
販売して資金集めをした。
インドのカップルが未来への美と希望の象徴として
結婚指輪に買ってくれたと語った。
ごみの再利用にもなり環境浄化にも役立ち
人も喜ばせる作品である。
すべてを生かしているのである。
彼の作品はこのほかにもいろいろある。
2008年にはロッテルダムに自己発電型の
持続可能なダンススタジオを作った。
2014年アムステルダムの中央駅に
光を特殊な液晶フィルターに当てて
虹を描いた。レインボウステーションと呼ばれ
夕方の一時駅利用者を楽しませる。
また駅の周辺にオーロラのような幻想的な
光の波をLEDを使い生み出し、
海面上昇への警告とする作品を発表した。
風車をグリーンのレーザーで結び醜悪
だった風車を魅力的なものにした。
またスキポール空港の壁にに世界最大かつ複雑な
円柱レンズを使い本物のような雲を作り出した。
レインボーステーションに協力した
天文学者のフランス・スニックは、
ローズガールデのことを
「不可能と思われた真の虹の色を
作り出した作業は今も心に残っています。
思いもよらないテクノロジーを駆使して
彼は夢を現実に変えるのです。
彼には『不可能』という言葉はないのです。」
彼は万能のデザイナーと呼ばれ、
その作品は詩的で美しくテクノロジーを駆使して
あらゆることを可能にして作品を作りあげる
魔法使いと呼ばれているのです。
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